ワックスとガラスコーティングの違いを、効果や特徴を比較しながら紹介します。両者ともに、美観のアップと塗装面の保護を目的としていますが違いが多くあるんです。
【効果1】塗装のツヤの維持
塗装皮膜の上の透明なクリア層がくすんでくると、ツヤ感が無くなり古ぼけて見えます。また、塗装自体が傷み、再施工せずに放置すると塗装が剥がれたりしてきます。コーティングやワックスは、このクリア層を紫外線などから守り、ツヤを維持します。
ワックス
メリット
- 短時間で施工可能。DIYが可能
- 費用が安価
デメリット
- 保護効果が落ちると、ワックスの油分が塗装を傷めて、くすませてしまう
- 保護期間が短期間なので、繰り返していくと塗装を痛めて保護しきれなくなる
コーティング
メリット
- 保護効果が落ちても、コーティングの成分で塗装面を傷めない
- 保護効果の有効期間が長く、確実に保護してくれる
デメリット
- 施工時間がかかる。DIYが困難
- 費用が高額
【効果2】汚れの固着を防ぐ
普段、車に乗っていると、強い日差しや雨、ホコリや泥など様々な汚れが車を襲います。そんな中で、塗装本来のまま何のケアもしないで乗っていると、それら汚れの成分が塗装表面でくっついてしまって、どうしても取れない汚れになってしまいます。コーティングとワックスにはこうした日々の汚れを塗装面に固着させない効果があります。
ワックス
メリット
- 洗車をするとキレイに戻ります
デメリット
- 拭き残しなどが積み重なると継ぎ目などが白く固着してしまい、洗っても取れなくなる
- 洗車の後にワックスがけをしなければならず重労働
- 繰り返し施工すると、洗っても落ちない汚れが増え経年感が出る
コーティング
メリット
- 洗車をするとキレイに戻ります
- 本来洗車では落としにくい汚れも落とせるようになります
デメリット
- 機械洗車の使用を禁止されたり、手洗い洗車を求められる
- メンテナンスキットを渡されて、自分でやってと言われる
油分を使わないコーティング!
コーティングとワックスの大きな違いのひとつは、「油分を使っているかどうか」です。コーティングの成分には様々ありますが、油分は含みません。コーティングの撥水性分は主にフッ素ですが、ワックスの撥水性分は油分です。
コーティングは効果が落ちても塗装の皮膜を汚したり傷めてしまうことはありません。一方、ワックスはその成分が効果を失うと雨などで流れ出て隙間につまり、黒い線状の水垢を固着させてしまいます。
こうした理由から、ダカーポではワックスは取り扱わずにコーティングのみを取り扱っております。
※これまでワックスでのケアに慣れている方でどうしてもワックスがいいと言われる方には、ワックスと同等の施工サイクルや価格で効果がケタ違いに優れているポリマーコーティングの「ピュアキーパー」をオススメします。ワックスは繰り返すほどに塗装を傷めていきますが、ピュアキーパーは繰り返すほどに塗装を良くしていきます。
現在はワックスよりもコーティングが主流に
2000年くらいまで、カーケアといえばワックスでした。現在ではワックスよりもコーティングを選択される方が増え、新車購入の6割以上の方がコーティングを施工されます。ワックスからコーティングに変化してきた今、ボンネットの塗装がはげていたり、激しく色あせた車を街で見かけることが少なくなったと思いませんか?