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ガラスコーティングの品質を決める要素 5つ。施工店選びの基準を知っておこう!

ガラスコーティングの品質を決める要素について解説します。
どこにお願いしようかと悩まれている方は、これらの要素をお店選びの基準にしてみてください。

ガラスコーティングの品質を決める要素は、以下の5つです。
ここでは、それぞれが品質にあたえる影響について説明します。

  1. 施工者
  2. 施工工程
  3. 施工環境
  4. 採用するコーティング剤
  5. 施工マインド

ガラスコーティングの品質を決める要素 5つ

1. 施工者

施工者が誰かは、とても重要です。同じ環境で同じ道具(ポリッシャー、バフ、コンパウンド等)であっても、人が変わると仕上がりは多少なりとも変わってきます。

私はカーディテイリング業界団体で研磨の検定試験での試験監督をしていた時期があります。その団体の磨きの講習会で、受講者それぞれが同じ「間違いなく傷を消せる技術の組合せ」を使い、同レベルの傷を消そうと言う課題に取り組んでもらいました。

ガラスコーティング、カーコーティング比較

その結果、”傷やシミを消せた人” と “消せなかった人” に分かれました。また、同じ仕上がりは一つとしてありませんでした。

これは、「機械の使い方や力加減」「動かし方やコンパウンドの量」「傷やシミの認知の仕方」「照明の使い方」など、個人差があるからです。

2. 施工工程

「どのような施工工程を採用しているのか」も重要で、コーティングの品質に大きく影響します。施工工程といっても、様々な要素があります (以下一例)。

  • はじめに洗車をするのかしないのか
  • 鉄粉除去はどうやるのか
  • 継ぎ目の清掃はどうするのか
  • 研磨はどの機材とどのコンパウンドを使っておこなうのか
  • 脱脂はどのようにやるのか
  • 1台を施工するのに1人でやるのかチームでやるのか

3. 施工環境

施工を取り巻く環境も大切で、仕上がり品質に影響します。

  • 施工を行う建物(施工ブース)や照明、空調
  • どんな機材・バフ・クロスなどの用品を採用しているか
  • 消耗品は新品を使うのか、もしくは、どの程度まで使い回す決まりなのか
  • 施工技術のアップデートや業界情報の収集はされてきているのか

4. コーティング剤

現在、多種多様なコーティング剤が存在します。気を付けていただきたいのは、「価格が高い = あなたにとって良いコーティングとは限らない」ということです。

各施工店はコート剤を選択とき、以下のような要素を考慮した上で店のスタンスにあったものを採用しています。

  • 塗装の保護性能の高さ(本来のコート剤の性能)
  • 施工性の良さ(難易度の低さ、ミスのしにくさ)
  • 撥水力、疎水、親水 (塗装面に水滴が付いた時の特徴)
  • 価格のやすさ(コストパフォーマンス)
  • 万が一の施工ミス時の修正力
  • メンテナンス性

一般的に、保護性能が強いコート剤は原価が高価で施工難易度が高く手間もかかりがちです。逆に、保護性能が弱いコート剤は、原価が安く、施工をミスなく簡単にできる傾向があります。

5. 施工マインド

ガラスコーティング施工前の研磨

これは施工者が車に向き合った時に、「自分事としてその車をきれいにしたいと思うかどうか」です。見えにくい部分ですが、重要視しないといけないところです。

例えば、以下のような施工者のマインドの違いで、施工の合間にどんな判断をするかが変わり、仕上がり品質が大きく異なってきます。

  • 喜んでもらおうと、オーナーさんでさえ気付いていないような塗装トラブルにもきちんとアプローチする
  • 画一的な施工をして、そつなく仕上げる

これは、コーティングについて詳しくない方にでもご納得いただけるのではないでしょうか


施工店の形態による違いを解説

コーティングの施工を請け負っているお店は「カーディーラー」「コーティング専門店」「ガソリンスタンド」など、いくつかの形態があります。

では、上で説明した施工品質をきめる要素が、施工店の形態によってどのように異なるのか、コーティングのプロの目線で解説します。

カーディーラー

カーディーラー

1. 施工者

新車は、ディーラーの店舗でコーティング施工することは珍しいです。自社の新車専用の整備センターでパーツの取付などと合わせて施工されて各販売店へ届く、もしくは届いた販売店から外部への委託となります。なので、自分の車をどんな人が施工したかを知ることはできません。

経年車の場合は、ほぼ外部委託です。オーナーさんと施工者の間にディーラーさんが入ることになり、直接の所見を聞くことや希望を伝えることはできないでしょう。オーナーさんが不満を伝えても、それがそのまま伝わらない場合があります。

2. 施工工程

その販売店ごとにスタイルが異なりますが、基本的に新車の研磨をすることはなく、短時間で塗って拭いて仕上げます。

経年車の場合はほぼ外部委託で、下請け業者が施工します。下請け業者は、安い金額を要請された際は妥協ある施工をするしかありません。下請け業者がディーラーへ、施工後のアドバイスや注意事項を伝えても、守られないことが多いのが現状のよう です。

3. 施工環境

新車置き場が屋内にある場合は問題ないのですが、整備ブースだけ屋内であとは屋外というような場所だと様々な弊害が出てきます。

新車置き場が屋外の場合、「納車日が雨だから置いといてもらった方が汚れないだろう」「大安吉日を待とう」と納車日を先延ばしにすると車を傷めることになります。なので、なるべくディーラーさんがはじめに指定した日に合わせる方が良い状態で納車してもらえると現場で見ていて強く感じます。

4. 採用するコーティング剤

基本的にそのエリア内のグループ全体で決められたコート剤を使用します。なので、選択肢は少なめです。
どのコート剤を採用するかは地域により異なりますが、最近はしっかりとした良い性能のものを選ぶディーラーも増えてきているようです。ただ、中には無頓着なディーラーも多いので見極めが大事です。

採用するポイントは、「いかに高価な効果を謳えて、材料が安くて施工性がよく、値引き額を確保できるか」です。保護性能が強力なコート剤は次回の新車販売の妨げにもなるので、本音では求めていないという話も聞いたことがあります。

5. 施工マインド

新車時にディーラーでコーティング施工をした車を見る機会も時々あるのですが、施工のあらが何箇所も見受けられることもしばしばなので、全部とは言いませんが総合的にはそこまで深く思いやって施工しているような感じは見受けられません。

ただ、近年は “情熱を持って施工しているな” と思う仕上がりがあったり、”ディーラーさんでそこまでやるの?” というようなところも出てきています。なので、安易にディーラーコーティングはあまり良くないというのも違うように思います。

こんな人にオススメ:そんなにこだわりがなく、ぱっと見がきれいであればOKな方。納車時に全て完了していて欲しい方。
メモ:車のカラーがシルバーやパールホワイト等の場合は、不満を感じることは少ないと思います。

コーティング専門店

1. 施工者

スタッフが1〜5名程度のお店が多く、どんな人が施工するのかがわかります。

1名で施工している一人親方なショップで開店から数年以上経過している場合は、技術も信頼もあるお店が多いです。

2〜4名くらいで施工している場合は、管理者がしっかりとしていれば大丈夫です (施工品質を細かく管理することが可能な範囲)。センスがあれば半年で上手に仕上げられるようになるので、若くても上手い職人さんもたくさんいます。若いから未熟、熟年だからベテランという判断は危険です。

5名以上で運営されている専門店は信頼も高く、集客力も高いですが、施工品質の細かな部分まで責任者が管理することが難しくなり、施工担当者に委ねられる部分が大きくなってきます。

2. 施工工程

各店こだわりの施工工程で丁寧に施工してくれるでしょう。ほとんどのお店が、鉄粉除去・細かな部分の洗浄・しっかりとした養生・得意とする研磨・脱脂作業を終えてコーティングへ移るかと思います。

ただ、無資格で独立できるのもこの業界ならでは。知識が不十分なまま独立した場合や、大手がコーティング専門店を立ち上げた場合、知識不足・予算の制限・画一的な施工品質化などが原因で、施工トラブルが発生したり、施工品質が不充分なケースが散見されます。

他店で施工された車を洗車した際、「お〜、きれい!」と惚れ込むこともありますよ。

3. 施工環境

近年、どんなブースが良いかも明確になってきていて、それを踏まえてオシャレになってきていると思います。

ただ、見た目の印象だけではなく、「空調完備・完全屋内・様々な照明環境がある」、「磨く機材やバフ、コンパウンドも必要最低限ではなく様々な場合に対応できるよう整えられているか」なども重要です。

4. 採用するコーティング剤

施工難易度の高い硬化型のガラスコーティングを取扱うのは専門店ならではです。専門店以外は敬遠して採用しません。

施工性が良くコストが安いコート剤も取り扱いますが、真骨頂はやはり高価格帯のそのお店が自信をもってオススメしているコーティングです。

落とし穴として、OEM (相手先ブランド製造) ができるコーティング剤を自社オリジナルとして施工しているケースで、中身がわからないことをいいことに、安いコート剤を高く販売している場合があります。全国的に有名だけど、施工後の評判がすこぶる悪いものも存在しています。

5. 施工マインド

基本的には「自分の技術で、車をびっくりするくらいきれいにしてお客さんを驚かしてやろう」と惜しみなく施工に没頭する人が多いです。

人に職業を聞かれても内容を理解してもらいにくいですし、気軽にやってみようと飛び込むには勇気のいる業種です。さらに車業界からはもてはやされるどころか、下に見られがちな風潮があるなかで、車の本当のきれいとはなにか…を追求している人たちが多いので、熱意はすごいと思っています。

こんな人にオススメ:今の車に長く乗りたい方。とにかくきれいにしたい方。簡単にはきれいにならないような状態になってしまった車をきれいにしたい方。失敗をしたくない方。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでのコーティング施工

1. 施工者

アルバイトが多く、それほどきれいにはしてもらえないイメージもありますが、近年、片手間でコーティングを施工するスタンドさんは少なくなってきており、一生懸命熱意を持って取り組んでいる施工者さんも増えてきています。

また、キーパーさんの取り組みが広がり、本気でコーティングに取り組むスタンドさんも多くなってきています。

その一方で、そこまでの意識がないアルバイトが施工に携わることも多く、熱意を持っている人とそうでない人との差が激しいようです。依頼する時に施工する人がどの人なのかも合わせて確認しておくといいかと思います。

専門店と同等のクオリティのスタンドさんもあったりするので、見極め次第では近くに専門店がなくても心強いスタンドさんがあるかもしれません。

2. 施工工程

アルバイトでもある程度のクオリティを出すために、画一的な施工工程かつ施工品質に仕上げる印象が強いです。絶対にこの汚れや傷を解決するというよりは、これでやってみてダメだった場合は仕方がないというような施工になりがちです。

そのため、新車時のキーパー系のコーティングであれば不満を抱く人も少ないようですが、シミや傷などの課題を抱えた車の場合は不満に思ってしまうケースが多いです。ただ、こだわりを持った職人のような方が担当しているガソリンスタンドはこの限りではないです。

3. 施工環境

最近はガラス張りの屋内施工ブースを設置するスタンドさんも増えてきて、施工環境は以前に比べ良くなってきています。ただ、良い機材を導入してもらえないとか、クロスやバフなどの消耗品系の道具のこまめな交換は会社からの指示でそうそう認めてもらえず、クオリティ低下を招いていることがあります。

4.採用するコーティング剤

キーパーブランドやソフト99などのメーカーのものが採用されることが多いです。

5. 施工マインド

施工者の施工に対するマインドは、専門店と遜色ない方も多くなってきたと思います。給油で来たお客さんの車に課題があれば、きれいにしてあげたいという熱意あるスタッフさんも増えてきました。

その一方で、設備環境面など会社からの指定等で致し方ない部分もあり、そのジレンマで悩んでいるという話もよく聞くようになりました。

こんな人にオススメ:キーパー(Keeper)ブランドが好きな方。簡易なコーティングで必要充分と感じる方。手軽にコーティングしたい方。


まとめ

様々な施工店の形態別の一般的な特徴をご紹介してきましたが、どの形態であってもこだわりを持って丁寧に施工されているところはあります。

一方、10年以上コーティング施工してきた中で見ていると、ひどい施工をされて後悔されているお客さんが多いのも事実です。

自身がそういう施工店にならないよう、また、少しでもコーティングの施工で嫌な思いをする人が少なくなるようにと願っています。

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